絨毯の手織りと機械織りとの違いやトルコ絨毯とペルシャ絨毯の違いって、ご存知ですか?
絨毯(じゅうたん)についての最低限知っておきたい基礎知識をご紹介します。
最近、ホームセンターなどで機械織り絨毯が多く出回っています。
私も家の玄関マット用に機械織り絨毯を購入したことがありますが、あとで本物の手織り絨毯と比べてたら、同じ絨毯とは思えないというのが率直な感想です。
確かに、手織り絨毯と機械織り絨毯の価格差は大きいです。手数のかかり方がぜんぜん違いますから。手織り絨毯のパイル(織物の単位)は1メートル四方で、なんと100万目数のものがあると言われます。少なくとも、わずか1メートル四方という面積の中に、100万回の手作業が必要といううことです。ということは、6畳用の絨毯をつくるには、いったい何年かかるのかしら!本当に気の遠くなる作業ですよね。それに絨毯のデザインをしたり下絵を描いたり、糸を染めたり、それらすべてが手作業なんです。
そんなわけで、手織り絨毯とホームセンターで買った機械織りとでは、実際に触って比べてみると、その感触(目の詰まり方や弾力、まったり感)が、天と地ほど違うわけですね。
手織り絨毯で良く比較されるのが、トルコ絨毯とペルシャ絨毯です。どちらもそれぞれの良さがあります。ペルシャ、トルコもともに有名な手織り絨毯ですが、その結び方が大きな違いであります。絨毯は縦糸に横糸を結び付けては切って、結び付けては切って、織られていきます。その結び目がペルシャ絨毯の場合は一つであるのに対して、トルコ絨毯は結び目が二つになります。ということは、手間数からしてみれば、トルコ絨毯のほうが、ペルシャ絨毯よりも倍手間がかかりますので、それだけ丈夫で結び目が頑丈なため絨毯内にゴミを入れないので、汚れにだって強いことには間違いないでしょう。一方、ぺルシア絨毯は華やかで美しいだけでなく、使い込むほど糸が固くしまり、美しさや色合いに深みが増し、美と耐久性、芸術性と実用性を兼ね備えています。
ですので、ペルシャ絨毯にはペルシャ絨毯の良さがあり、トルコ絨毯にはトルコ絨毯の良さがあるので、どちらがよいというのは見た人の感性によります。
絨毯って、いったん、家に帰れば一番長く使ってる(踏んでいる?)ものですよね。その意味では、絨毯は私たちにとって靴とか眼鏡みたいに常に身近に存在しているモノですから、長く使えて、色合いや風合いがご自分のセンスにぴったりしたものに最大の投資をするのが一番コストパフォーマンスがよいと言えるのではないでしょうか。
もちろん、手織り絨毯だと高いので、格安の機械織り絨毯を使い捨てをするという考え方もあります。
でも、手織り絨毯なら、お孫さんの代でも、ちゃんと使えます。いやもっとでしょうか。絨毯のメンテナンスも基本的には絨毯の目に添って掃除機をかけてあげればそれで良いだけで簡単です。ただし、掃除機を絶対行ったり来たりゴシゴシしないように注意しましょう。それでは絨毯内に汚れをすり込んでいるようなものだから。クリーニングだって10年に一度くらい出せば、それでオーケーです。
1枚の手織り絨毯は、家族の歴史を刻み込む貴重なアイテムになり得ますよね。